企業のグローバル展開やインバウンド需要の高まりを受け、多言語サイトの重要性は増すばかりです。しかし、「どのように制作すれば成功するのか」「参考になる事例を知りたい」とお考えのWeb担当者様も多いのではないでしょうか。この記事では、優れた多言語サイトの事例を10選ご紹介するとともに、制作のメリット、失敗しないための注意点、具体的な手順、SEO対策、費用相場までを網羅的に解説します。
この記事を読めば、多言語サイト制作の全体像を把握し、プロジェクト成功への第一歩を踏み出せるはずです。
多言語サイトとは?
多言語サイトについて、基本的な定義と重要な関連用語を解説します。これらの知識は、制作会社との円滑なコミュニケーションや、プロジェクトの正確な理解に役立ちます。
複数言語で情報を発信するWebサイト
多言語サイトとは、その名の通り、一つのWebサイト内で複数の言語に対応し、ユーザーが表示言語を切り替えられるようにしたサイトのことです。
日本語サイトをベースに、英語、中国語、韓国語などの外国語ページを追加する形式が一般的です。海外のユーザーや日本在住の外国人にも、自社の製品やサービスに関する情報を母国語で届けられるようになります。
国際化(i18n)と地域化(l10n)の違い
多言語サイト制作において、「国際化」と「地域化」は非常に重要な概念です。
- 国際化(Internationalization,i18n):様々な言語や地域にサイトを対応させるための「土台作り」を指す。例えば、どの言語の文字でも正しく表示できるシステム(UTF-8)の採用や、言語によって文章の長さが変わってもレイアウトが崩れない柔軟なデザイン設計などが含まれる。
- 地域化(Localization,l10n):国際化された土台の上に、特定の国や地域の文化・習慣に合わせてサイトを最適化すること。単なる翻訳に留まらず、通貨や日付の表記、単位の変換、文化的に適切な画像や色の使用、さらには現地の法律への準拠などが求められる。
多言語サイト制作事例6選
国内外の様々な業界から、優れた多言語サイトの事例を6件ピックアップしました。デザインやコンテンツの見せ方、ローカライゼーションの工夫など、自社サイトを制作する際のヒントが満載です。
【BtoC】一般社団法人 中央区観光協会
中央区観光協会では、訪日外国人観光客への情報提供を強化するため、WEB-Transer@ホームページを導入。URL構造は、「en.chuo-kanko.or.jp」を英語サイトとし、日本語サイトは「www.chuo-kanko.or.jp」で運用しています。
従来は日本語のみで発信していた観光情報を、複数言語に自動翻訳することで、リアルタイムで多言語対応を実現。これにより、歴史や文化、ショッピング、グルメなど中央区の魅力を世界中に発信できるようになり、インバウンド需要の取り込みに成功しています。
さらに、翻訳精度の高さと運用の簡便さにより、担当者の負担を大幅に軽減。従来の手動翻訳に比べてコスト削減とスピード向上を両立し、観光協会の業務効率化にも寄与しています。
| 項目 | 内容 |
| 業界 | 観光 |
| 対応言語 | 日本語、英語、中国語、韓国語 |
| 特徴 | サブドメインにより言語を切り分け、多言語でリアルタイム発信しインバウンド対応を強化 |
参考:一般社団法人 中央区観光協会
Chuo-ku Tourism Association
【教育】東京経済大学
東京経済大学は、国際化推進の一環として公式サイトの多言語化を実施。言語選択ページを独自に用意されており、ユーザビリティに優れています。
WEB-Transer@ホームページを導入することで、学部紹介や入試情報、キャンパスライフなどの情報を多言語で発信し、海外からのアクセスを円滑化。これにより、留学生募集や国際交流の促進に大きく寄与しました。
従来の手動翻訳では更新頻度の高い情報に対応するのが困難でしたが、自動翻訳の導入によりスピードと精度を両立。さらに、翻訳コストの削減と業務効率化を実現し、大学のブランド価値向上にもつながっています。
| 項目 | 内容 |
| 業界 | 教育 |
| 対応言語 | 日本語、英語 |
| 特徴 | 大学公式サイトを多言語化し国際交流と留学生募集を推進し、独自の言語選択ページでユーザビリティをUP。 |
参考:東京経済大学
Tokyo Keizai University
【BtoC】トーセイ・ホテル・マネジメント株式会社
ホテル情報や宿泊プランを多言語で発信し、英語や中国語での案内を強化。これにより、予約率の向上と顧客満足度の改善を実現しました。
従来の翻訳業務は外部委託でコストがかかっていましたが、自動翻訳によりコスト削減と業務効率化を達成。さらに、翻訳精度の高さにより、誤訳によるトラブルを防止し、ブランド価値を高める取り組みとして注目されています。
| 項目 | 内容 |
| 業界 | ホテル・宿泊 |
| 対応言語 | 日本語、英語、中国語、韓国語 |
| 特徴 | 洗練されたデザインでホテル情報を多言語化し予約前の不安を解消し集客を強化 |
参考:トーセイ・ホテル・マネジメント株式会社
Tosei Hotel Management Co., Ltd.
【IT】Google検索セントラル
Googleが運営するSEOの公式情報サイト「Google検索セントラル」は、多言語サイトの最高峰とも言える事例です。UI/UXが非常に優れており、言語によって単語の長さが異なってもレイアウトが崩れないよう、余白をたっぷりと使ったデザインになっています。
また、アラビア語のような右から左へ記述する言語(RTL言語)では、レイアウト全体が左右反転するなど、徹底したローカライゼーションが行われています。
| 項目 | 内容 |
| 業界 | IT |
| 対応言語 | 多数 |
| 特徴 | 優れたUI/UXデザイン、RTL言語への完全対応 |
参考:Google 検索セントラル | Google の公式 SEO 関連情報ポータル | Search Central | Google for Developers
参考: Google Search Central (formerly Webmasters) | Web SEO Resources | Google for Developers
参考: “مجموعة خدمات بحث Google” (المعروفة سابقًا باسم “مشرفو المواقع”) | موارد تحسين محركات البحث على الويب | Search Central | Google for Developers
【サービス】Netflix
世界的な動画配信サービスであるNetflixのサイトは、シンプルで直感的なナビゲーションが特徴です。ユーザーが求めるコンテンツに素早くたどり着けるよう設計されており、優れたユーザーエクスペリエンスを提供しています。190カ国以上で利用可能であり、33の字幕言語と36のダビング言語に対応しており、アクセスした地域に応じて自動的に言語が選択されますが、ユーザー自身が手動で切り替えることも可能です。
| 項目 | 内容 |
| 業界 | 動画配信サービス |
| 対応言語 | 190カ国以上 |
| 特徴 | シンプルなナビゲーション、優れたユーザーエクスペリエンス |
参考:Netflix (ネットフリックス) 日本 – 大好きな映画やドラマを楽しもう!
参考:Netflix Japan – Watch TV Shows Online, Watch Movies Online
【メーカー】PlayStation
ソニーの家庭用ゲーム機「PlayStation」の公式サイトは、100以上の言語・地域に対応しています。グローバルに展開する製品サイトの多言語対応として、非常に大規模な事例です。
製品情報やサポート情報が各国の言語で提供されており、ユーザーは安心してサービスを利用できます。また、各地域の通貨での価格表示など、細かい地域化対応も徹底されています。
| 項目 | 内容 |
| 業界 | ゲーム |
| 対応言語 | 104の言語・地域 |
| 特徴 | 大規模な言語対応、通貨など細かい地域化対応 |
参考:PlayStation® Country selector
多言語サイトを制作する3つのメリット
多言語サイトは、単に情報を翻訳して発信するだけでなく、企業の成長に大きく貢献する様々なメリットをもたらします。ここでは、主な3つのメリットについて解説します。
メリット1:海外市場へのリーチとビジネス機会の創出
最大のメリットは、これまでアプローチできなかった海外の潜在顧客にリーチできる点です。インターネットユーザーのうち、日本語を母国語とするのはごく一部です。英語や中国語など、より多くの言語で情報を提供することで、新たな市場を開拓し、海外からの問い合わせや受注といったビジネスチャンスを創出できます。
メリット2:顧客満足度の向上とブランディング強化
調査によると、多くの消費者は母国語で情報が提供されているサイトを好み、そこで商品を購入する可能性が高いとされています。ユーザーがストレスなく情報を理解できる環境を提供することは、顧客満足度の向上に直結します。また、多言語に対応していること自体が、グローバルな視点を持つ企業としての信頼性を高め、ブランドイメージの強化にも繋がります。
メリット3:グローバルなSEO対策による競争力向上
多言語サイトを構築し、各言語で適切にSEO対策を行うことで、海外の検索エンジンからの流入増加が期待できます。競合他社がまだ多言語対応を進めていない場合、先行して市場に参入することで大きなアドバンテージを得られます。現地の言語で検索するユーザーを獲得できれば、グローバル市場での競争力を大幅に高めることが可能です。
多言語サイト制作で失敗しないための注意点
多言語サイト制作には、日本語サイトにはない特有の難しさがあります。ここでは、陥りがちな失敗を避け、プロジェクトを成功に導くための5つの注意点を解説します。
翻訳の品質は適切か
機械翻訳の精度は向上していますが、ビジネスで利用するにはまだ不十分な場合があります。不自然な翻訳や誤訳は、企業の信頼性を損なう大きなリスクとなります。特に専門用語やキャッチコピーなどは、単語を置き換えるだけでは意図が伝わりません。プロの翻訳者に依頼したり、ネイティブスピーカーによるチェック(ポストエディット)を行ったりするなど、品質を担保する仕組みが不可欠です。
対象国の文化や法律を考慮しているか
デザインや表現が、特定の文化圏で不快感を与えたり、誤解を招いたりする可能性があります。色や数字、画像の持つ意味は国によって異なるため、事前のリサーチが重要です。
また、EUのGDPR(一般データ保護規則)のように、個人情報の取り扱いに関する現地の法律を遵守する必要もあります。これらの「ローカライゼーション」を怠ると、ブランドイメージの低下や法的なトラブルに発展する恐れがあります。
言語切り替え機能は分かりやすいか
せっかく多言語ページを用意しても、ユーザーがそれに気づかなければ意味がありません。言語切り替えボタンは、サイトのヘッダーなど、ユーザーが直感的に見つけられる場所に配置しましょう。国旗のアイコンだけでは、複数の公用語を持つ国(例:スイス)のユーザーを混乱させる可能性があるため、「言語名」を併記するのが親切です。また、ユーザーのブラウザ設定に応じて自動で言語を切り替える機能も便利ですが、ユーザー自身が手動で変更できる選択肢も必ず残しておくべきです。
サイトの表示速度は遅くないか
ターゲットとする国からのアクセス速度も重要なポイントです。日本国内のサーバーを利用している場合、物理的な距離が遠い国からのアクセスは遅くなる傾向があります。サイトの表示速度が遅いとユーザーの離脱率が高まるため、CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)を利用して世界中にコンテンツを分散配信したり、必要であれば現地のサーバーを契約したりするなどの対策を検討しましょう。
更新・運用体制は整っているか
多言語サイトは、公開して終わりではありません。新しい情報が追加された際には、全ての言語で迅速に更新する必要があります。特定の言語だけ情報が古いといった事態は、ユーザーの信頼を損ないます。コンテンツの更新や翻訳、問い合わせ対応など、継続的な運用を行うための社内体制や外部パートナーとの連携を、サイト公開前にしっかりと構築しておくことが重要です。
多言語サイト制作の基本的な手順
多言語サイトの制作は、計画的に進めることが成功の鍵です。ここでは、企画から公開・運用までの一般的な流れを5つのステップに分けて解説します。
手順1:目的とターゲット言語の決定
まず、「何のために多言語サイトを作るのか」という目的を明確にします。海外からの問い合わせを増やしたいのか、インバウンド観光客に情報を届けたいのかによって、サイトの構成や内容は大きく変わります。目的に基づいて、ターゲットとする国や地域を定め、対応する言語を決定します。Googleアナリティクスなどで既存サイトへのアクセス状況を分析し、どの国からのアクセスが多いかを確認するのも有効な方法です。
| 目的の例 | ターゲット地域 | ターゲット言語 |
| 海外からの製品問い合わせ獲得 | 北米 ヨーロッパ |
英語 |
| インバウンド観光客の集客 | 台湾 香港 韓国 |
繁体字中国語 韓国語 |
| グローバル人材の採用 | 東南アジア諸国 | 英語 |
手順2:サイト構成とURL構造の設計
次に、どのページを多言語化するかを決定します。必ずしも全てのページを翻訳する必要はありません。ターゲットユーザーにとって重要度の高い、会社概要、製品・サービス紹介、問い合わせフォームなどを優先的に選びましょう。同時に、URLの構造を決定します。
主に「サブディレクトリ」「サブドメイン」「別ドメイン」の3つの方法があり、それぞれにメリット・デメリットがありますが、一般的にはSEOや管理の観点から「サブディレクトリ」形式が推奨されています。
手順3:コンテンツの翻訳とローカライズ
決定したコンテンツの翻訳作業を進めます。機械翻訳、プロの翻訳サービス、社内のネイティブスタッフなど、予算や求める品質に応じて最適な方法を選択します。前述の通り、単に翻訳するだけでなく、通貨や日付、単位の表記を現地に合わせたり、文化的に適切な表現に修正したりする「ローカライズ」の視点が非常に重要です。
手順4:デザインとシステム開発
翻訳されたテキストやローカライズされた画像を用いて、実際のWebページを構築していきます。言語によってテキストの長さが大きく異なるため、レイアウトが崩れないよう柔軟なデザインが必要です。
例えば、日本語からドイツ語に翻訳すると、一般的に文字数が大幅に増える傾向があります。また、ユーザーが簡単かつ直感的に言語を切り替えられる機能を実装します。
手順5:公開と効果測定
全てのページの準備が整ったら、最終的なチェックを行います。各言語で正しく表示されるか、リンク切れはないか、誤字脱字はないかなど、入念に確認してからサイトを公開します。
公開後は、Googleアナリティクスなどのツールを用いて、言語ごとのアクセス数やコンバージョン率を測定し、継続的にサイトを改善していくことが重要です。
多言語サイトのSEO対策で重要な5つのポイント
多言語サイトを制作しても、検索エンジン経由で見つけてもらえなければ意味がありません。海外のユーザーにサイトを届けるために不可欠な、多言語サイト特有のSEO対策について解説します。
ポイント1:hreflang属性で言語・地域を明示する
hreflang属性は、「このページには、〇〇語で書かれたバージョンや、△△国向けのバージョンがあります」という情報を検索エンジンに伝えるためのHTMLタグです。これを正しく設定することで、検索ユーザーの言語や地域に最適なページが検索結果に表示されやすくなります。
例えば、スイスでドイツ語を使っているユーザーには、ドイツ語版のページが表示されるようになります。ユーザー体験の向上と、重複コンテンツとして誤認されるリスクの回避に繋がる、非常に重要な設定です。
ポイント2:言語ごとにURLを分ける
Googleは、言語ごとに異なるURLを使用することを推奨しています。主な方法として、サブディレクトリ(例:example.com/en/)、サブドメイン(例:en.example.com)、ccTLD(例:example.de)がありますが、一般的には既存サイトの評価を引き継ぎやすく、管理もしやすいサブディレクトリ形式がおすすめです。
| URL構造 | 例 | メリット | デメリット |
| サブディレクトリ | example.com/ja/ | SEO評価を引き継ぎやすい 管理が容易 |
サーバーの地域設定が1つに限定される |
| サブドメイン | ja.example.com | サーバーを地域ごとに分けられる | SEO評価が分散しやすい |
| ccTLD(国別ドメイン) | example.jp | 国との関連性が強い | ドメイン取得・管理コストが高い |
ポイント3:対象国で使われるキーワードを選定する
日本語のキーワードをそのまま翻訳しただけでは、現地のユーザーが実際に検索で使う言葉とずれている可能性があります。
例えば、同じ「車」でも、アメリカやイギリス英語で“car”や“motorcar”といった違いがあります。現地の文化や検索トレンドを調査し、自然で検索ボリュームのあるキーワードを選定することが、SEO成功の鍵となります。
ポイント4:対象国の主要検索エンジンに対応する
世界的に見ればGoogleが圧倒的なシェアを誇りますが、国によっては異なる検索エンジンが主流の場合があります。例えば、中国では「Baidu(百度)」、ロシアでは「Yandex」が広く使われています。
これらの検索エンジンは、Googleとは異なるアルゴリズムや評価基準を持っているため、ターゲットとする国でシェアの高い検索エンジンがある場合は、その特性に合わせた最適化が必要になります。
ポイント5:ローカルな被リンクを獲得する
SEOにおいて、外部サイトからのリンク(被リンク)は依然として重要な評価指標です。多言語サイトの評価を高めるためには、ターゲットとしている国や地域のウェブサイトからの被リンクを獲得することが効果的です。現地の業界団体やメディア、関連ブログなどに働きかけ、自社サイトを紹介してもらうなどの地道な活動が、長期的なSEO効果に繋がります。
多言語サイト制作の費用相場
多言語サイトの制作費用は、様々な要因によって大きく変動します。ここでは、費用の内訳や価格を左右するポイントについて解説し、適切な予算感を掴むためのヒントを提供します。
サイトの規模や機能による費用の違い
多言語サイトの制作費用は、一概にいくらとは言えません。一般的な相場としては100万円から500万円程度とされていますが、これはあくまで目安です。費用を大きく左右する要因には、以下のようなものがあります。
- 対応言語数:対応する言語が増えれば、その分翻訳費用や実装コストが増加する。
- ページ数:多言語化するページの数が多いほど、費用は高くなる。
- デザイン:テンプレートを使用するか、オリジナルのデザインを作成するかで費用が変わる。
- 機能:CMSの導入、Eコマース機能、データベース連携など、複雑な機能が必要な場合は高額になる。
翻訳方法によるコストの変動
翻訳にかかる費用も、多言語サイト制作のコストを大きく占める要素です。翻訳の方法は主に以下の3つがあり、それぞれコストと品質が異なります。
| 翻訳方法 | 費用 | 品質 | メリット | デメリット |
| 機械翻訳 | 低 | △ | スピードが速く、コストを抑えられる | 不自然な表現や誤訳のリスクがある |
| プロによる人力翻訳 | 高 | ◎ | 高品質で自然な翻訳が可能 | コストと時間がかかる |
| ポストエディット | 中 | 〇 | コストと品質のバランスが良い | 翻訳者と編集者の連携が必要 |
コストを抑えたい場合は、まず機械翻訳で下訳を行い、それをプロの翻訳者が修正する「ポストエディット」という手法が有効です。
制作会社に見積もりを依頼する際のポイント
正確な費用を知るためには、複数の制作会社から見積もりを取ることが不可欠です。その際には、以下の情報を事前にまとめておくと、スムーズで精度の高い見積もりが得られます。
- 多言語サイト制作の目的
- ターゲットとする国や言語
- 多言語化したいページの範囲
- 希望する機能やデザインのイメージ
- 予算と希望納期
これらの要件を明確に伝えることで、各社から具体的な提案と見積もりを受け取ることができ、適切な制作会社を選ぶ際の重要な判断材料となります。
まとめ
本記事では、多言語サイトの優れた事例から、制作のメリット、注意点、具体的な手順、SEO対策、費用相場まで、幅広く解説しました。多言語サイトは、グローバル市場への扉を開き、新たなビジネスチャンスを創出するための強力なツールです。
成功の鍵は、単なる「翻訳」に留まらず、ターゲットとする国や地域の文化、習慣に寄り添う「ローカライゼーション」の視点を持つことです。
ご紹介した事例やポイントを参考に、自社の強みを世界に発信する、効果的な多言語サイトの構築を目指してください。


