伝わるメニュー英語翻訳の秘訣とは?すぐに使える翻訳例も紹介

メニュー英語翻訳

近年、日本を訪れる外国人観光客は増加傾向にあり、多くの飲食店でインバウンド対応の重要性が高まっています。その第一歩となるのが、メニューの英語翻訳です。

しかし、ただ日本語を英語に直訳するだけでは、料理の魅力が伝わらなかったり、誤解を招いてしまったりすることもあります。

この記事では、飲食店のオーナーやスタッフの皆様へ向けて、外国人観光客に喜ばれ、売上アップにも繋がるメニュー英語翻訳のコツと具体例を分かりやすく解説します。

 

なぜ今、飲食店のメニュー英語翻訳が重要なのか

日本政府観光局(JNTO)の発表によると、訪日外客数は年々増加しており、飲食店にとって外国人観光客は無視できない存在となっています。
英語メニューの整備は、こうしたインバウンド需要を取り込むための重要な鍵となります。

国・地域 2023年訪日外客数
韓国 6,958,500人
台湾 4,202,400人
香港 2,114,400人
米国 2,045,900人
中国 2,425,000人

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増加するインバウンド観光客の現状

日本には、豊かな食文化を求めて世界中から多くの観光客が訪れます。観光庁の調査でも、訪日外国人が「日本で最も期待すること」として「日本食を食べること」が常に上位に挙げられています。

英語メニューがない、または分かりにくい場合、外国人観光客は入店をためらってしまい、大きな機会損失に繋がる可能性があります。

英語メニューがもたらす顧客満足度の向上

分かりやすい英語メニューがあることで、外国人観光客は安心して料理を選ぶことができます。
料理の内容や食材について正確に理解できることは、注文のスムーズさだけでなく、食体験そのものの満足度を大きく向上させます。

また、アレルギーや食事制限がある方にとっても、メニューの英語表記は非常に重要です。丁寧な情報提供は、お店への信頼感にも繋がります。

売上アップに繋がる機会損失の防止

メニューが理解できないと、お客様は一番安いメニューや、知っている単語が含まれるメニューしか注文できないかもしれません。

しかし、写真付きで魅力的な説明が書かれた英語メニューがあれば、お店が本当に推薦したい料理や、単価の高い料理にも興味を持ってもらいやすくなります。これは客単価の向上に直結し、結果として店舗全体の売上アップに大きく貢献します。

 

メニュー英語翻訳の基本的な方法

メニューの英語翻訳には、いくつかの方法があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、お店の状況や予算に合わせて最適な方法を選びましょう。

無料で手軽に始められる翻訳ツール

Google翻訳やDeepLなどの無料の機械翻訳ツールは、最も手軽に始められる方法です。単語や短い文章であれば、迅速に翻訳結果を得ることができます。コストをかけずに、まずは英語メニューを導入したいという場合に適しています。

ただし、料理名特有のニュアンスや、日本独自の食文化を反映した表現が苦手な場合があるため、翻訳結果は必ず人の目でチェックすることが重要です。

ツール名 特徴 注意点
Google翻訳 対応言語が豊富で、カメラ翻訳機能も便利 料理の固有名詞や専門用語の翻訳精度は完璧ではない
DeepL 自然で流暢な翻訳が特徴 長文の翻訳には得意・不得意がある
Microsoft Translator テキスト、音声、画像など多様な入力に対応 Google翻訳同様、細かなニュアンスの表現には限界がある

翻訳の精度と品質ならプロの翻訳サービス

料理の魅力を正確に、そして魅力的に伝えたい場合は、プロの翻訳サービスに依頼するのが最も確実な方法です。

飲食業界に特化した翻訳者であれば、文化的背景を理解した上で、外国人観光客に響く表現を提案してくれます。

初期費用はかかりますが、質の高い英語メニューは長期的に見れば大きな資産となり、インバウンド売上の向上に貢献するでしょう。

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便利な多言語メニュー作成アプリの活用

近年では、メニューの翻訳からデザイン、注文までを一括で管理できる多言語メニュー作成アプリも登場しています。

月額費用がかかるサービスが多いですが、翻訳だけでなく、写真の追加やアレルギー情報の表示なども簡単に行えるため、ITツールに抵抗がない店舗には非常に便利な選択肢です。多くのアプリには無料の試用期間が設けられているので、一度使い勝手を試してみるのも良いでしょう。

 

【ジャンル別】すぐに使えるメニュー英語翻訳の具体例

ここでは、日本の飲食店でよく提供されるメニューの英語翻訳例をジャンル別にご紹介します。単に直訳するのではなく、どのような料理かを補足説明することがポイントです。

和食メニュー(寿司・天ぷら・丼物)の翻訳例

和食は海外でも人気が高いですが、食材や調理法が独特なものも多いため、丁寧な説明が求められます。

日本語表記 英語表記
寿司盛り合わせ Assorted Sushi Plate
天ぷら定食 Tempura Set Meal
(Deep-fried seafood and vegetables)
親子丼 Oyakodon
(Chicken and Egg Bowl)
肉じゃが Nikujaga
(Simmered beef and potato stew)
豚の角煮 Kakuni
(Braised Pork Belly)

肉料理メニュー(焼肉・ステーキ・焼き鳥)の翻訳例

肉料理は部位の名前が国によって異なる場合があるため、注意が必要です。どの部位の肉なのかを明確にすると、お客様が選びやすくなります。

日本語表記 英語表記
カルビ Karubi
(Boneless beef short ribs)
ハラミ Harami
(Beef skirt steak)
牛タン Gyutan
(Beef tongue)
焼き鳥盛り合わせ Assorted Yakitori Skewers
つくね Tsukune
(Chicken meat ball skewer)

ドリンクメニュー(日本酒・焼酎・ソフトドリンク)の翻訳例

日本酒や焼酎は、どのような味わいなのか(甘口・辛口など)を書き添えると、外国人観光客にも親切です。

日本語表記 英語表記
生ビール(中) Draft Beer
(Medium)
日本酒(辛口) Japanese Sake
(Dry)
芋焼酎 Imo Shochu
(Sweet Potato Liqueur)
梅酒(ロック) Umeshu
(Plum wine, on the rocks)
抹茶ラテ Matcha Latte
(Green Tea Latte)

 

失敗しない!メニュー英語翻訳で押さえるべき5つのコツ

外国人観光客にとって本当に分かりやすいメニューを作成するためには、翻訳の正確さ以外にもいくつか押さえておきたいコツがあります。

直訳は避けて料理の説明を加えよう

例えば「親子丼」を”Parent-and-Child Bowl”と直訳しても、外国人には何のことか伝わりません。

“Chicken and Egg Bowl”のように、何が入っている料理なのかを具体的に説明することが重要です。

料理の魅力を伝える短い説明文を添えることで、お客様は安心して注文できます。

日本独自の食材はローマ字表記と説明を併記

「Yuzu」や「Miso」のように、海外でもある程度知られている食材は、そのままローマ字で表記した方が伝わりやすい場合があります。
その際は、「Yuzu (a type of Japanese citrus fruit)」のように簡単な説明を加えると、より親切です。

カタカナ英語の落とし穴に注意する

日本で日常的に使われるカタカナ英語の中には、本来の英語の意味とは異なる、いわゆる「和製英語」が数多く存在します。

例えば、「フライドポテト」は英語では”French Fries”、「アメリカンコーヒー」は”Weak Coffee”や”Americano”と表現するのが一般的です。
こうした和製英語をそのまま使わないよう注意が必要です。

和製英語の例 正しい英語表現
バイキング Buffet / All-you-can-eat
ソフトクリーム Soft-serve ice cream
シュークリーム Cream puff
ホットケーキ Pancake
サラダ Salad

アレルギー情報を忘れずに記載する

宗教上の理由や健康上の理由で特定の食材を食べられないお客様は少なくありません。

メニューには、アレルギーの原因となる主要な食材(卵、乳製品、小麦、えび、かに、そば、落花生など)が含まれているかどうかを明記しましょう。ピクトグラム(絵文字)などを使って視覚的に示すのも効果的です。

料理のイメージが伝わる写真を活用する

文章だけでは伝えきれない料理の魅力を補うのが、写真の役割です。
美味しそうに見えるシズル感のある写真を掲載することで、お客様の食欲を刺激し、注文へと繋げることができます。

特に、日本ではあまり馴染みのない料理を提供している場合、写真は非常に有効なコミュニケーションツールとなります。

 

翻訳だけじゃない!外国人客を惹きつけるメニューデザイン

メニューは、単なる料理リストではありません。お店のコンセプトを伝え、お客様の期待感を高めるための重要なツールです。

翻訳の質に加えて、デザインにもこだわることで、より魅力的なメニューを作成できます。

レイアウトやフォント選びのポイント

英語のテキストは日本語に比べて長くなる傾向があるため、行間や文字サイズにゆとりを持たせたレイアウトを心がけましょう。

フォントは、奇抜なデザインのものよりも、シンプルで可読性の高いものを選ぶのが基本です。料理のカテゴリーごとにセクションを分けるなど、情報を整理して見せる工夫も大切です。

食材のイラストやアイコンの活用

料理の写真だけでなく、食材のかわいらしいイラストや、ベジタリアンメニューを示すアイコンなどを活用するのも良い方法です。

文字情報を補い、メニュー全体を楽しく、分かりやすくする効果が期待できます。お店の雰囲気に合ったデザインを取り入れることで、ブランディングにも繋がります。

アイコンの例 意味
葉っぱのマーク ベジタリアン・ヴィーガン対応
唐辛子のマーク 辛さのレベル表示
シェフのマーク 当店のおすすめ・シェフのおすすめ
星のマーク 人気メニュー
グルテンフリーのマーク グルテンフリー対応

おすすめメニューを目立たせる工夫

お店の看板メニューや、特に注文してほしい季節限定メニューなどは、枠で囲んだり、「Chef’s Special」や「Recommended」といった見出しをつけたりして目立たせましょう。

写真のサイズを他より大きくするのも効果的です。お客様がメニュー選びに迷った際の助けとなり、注文を促進する効果が期待できます。

 

まとめ

この記事では、飲食店のメニューを英語翻訳する際の基本的な方法から、外国人観光客に喜ばれるための具体的なコツまでを解説しました。

分かりやすく魅力的な英語メニューは、インバウンドのお客様をおもてなしする上で不可欠なツールです。ぜひ本記事を参考に、お店の魅力が世界中のお客様に伝わるメニュー作成に取り組んでみてください。

クロスランゲージでは、インバウンドのお客様のためのメニュー翻訳を様々な企業/団体様よりご依頼いただき、対応しております。
ぜひお気軽にご相談ください。

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