海外のウェブサイトを閲覧しているときに「この記事が日本語だったら…」と感じたことはありませんか?
そんな時に役立つのが「ブラウザ翻訳」機能です。特別なソフトをインストールしなくても、お使いのブラウザだけで外国語のページを簡単に日本語で読むことができます。
この記事では、ブラウザ翻訳の基本的な仕組みから、主要なブラウザごとの使い方、さらにおすすめの拡張機能や利用する上での注意点まで、分かりやすく解説していきます。
ブラウザ翻訳とは?基本的な仕組みを解説
ブラウザ翻訳は、外国語で書かれたWebサイトのテキストを、指定した言語へ自動的に翻訳してくれる機能です。
これにより、言語の壁を越えて世界中の情報にアクセスできます。まずは、その基本的な仕組みと、機能の種類について理解を深めましょう。
Webサイトを瞬時に日本語化する機能
ブラウザ翻訳機能は、表示しているWebページのテキスト情報を検出し、翻訳サービスのエンジン(例えばGoogle翻訳など)を利用して、一括で日本語に変換します。
多くのブラウザでは、ページを開いた際に自動で言語を判別し、「このページを翻訳しますか?」といった通知を表示してくれます。ユーザーはワンクリックするだけで、ページ全体を翻訳できるため、非常に手軽で便利な機能です。
ブラウザ標準機能と拡張機能の違い
ブラウザ翻訳を利用する方法は、主に2つあります。
一つはブラウザに最初から組み込まれている「標準機能」で、もう一つは追加でインストールする「拡張機能」です。
| 種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
| 標準機能 | ブラウザにデフォルトで搭載されている基本的な翻訳機能 | インストール不要ですぐに使える。 操作がシンプル。 |
機能が限定的。 翻訳エンジンの選択肢がない。 |
| 拡張機能 | ユーザーが任意で追加するアドオン(追加プログラム) | 高度な機能(部分翻訳、PDF翻訳など)が使える。 複数の翻訳エンジンから選べる場合がある。 |
インストールが必要。 多機能な分、設定が複雑な場合がある。 |
主要ブラウザ別!標準の翻訳機能の使い方
現在、多くの主要ブラウザには標準で翻訳機能が備わっています。
ここでは、代表的な4つのブラウザ(Google Chrome, Microsoft Edge, Mozilla Firefox, Apple Safari)での使い方をそれぞれ紹介します。
Google Chromeでの使い方
Google Chromeは、Google翻訳と連携した強力な翻訳機能が特徴です。
外国語のサイトにアクセスすると、アドレスバーの右側に翻訳アイコンが表示され、「このページを翻訳しますか?」というポップアップが自動で現れます。ここで「日本語」を選択するだけでページ全体が翻訳されます。特定の言語を常に翻訳する設定も可能です。
Microsoft Edgeでの使い方
Microsoft Edgeでは、「Microsoft Translator」を利用した翻訳機能が標準で搭載されています。外国語のページを開くと、Chromeと同様に翻訳を促すポップアップが表示されます。
「翻訳」ボタンを押すことで、ページの内容が日本語に変換されます。アドレスバーのアイコンから、特定の言語を常に翻訳するかどうかの設定も行えます。
Mozilla Firefoxでの使い方
Firefoxの翻訳機能は、プライバシー保護を重視しており、翻訳処理をデバイス上で行うオフライン翻訳が特徴です。これにより、閲覧しているページの情報が外部のサーバーに送信されることなく翻訳が可能です。
外国語のページではアドレスバーに翻訳アイコンが表示され、クリックすることで翻訳パネルが開きます。
Apple Safariでの使い方
macOS Big Sur以降およびiOS14以降のSafariには、標準で翻訳機能が搭載されています。対応している言語のページを表示すると、アドレスバーに翻訳アイコンが出現します。これをクリックして「日本語に翻訳」を選択すると、ページが翻訳されます。
ただし、対応言語は順次拡大中である点に注意が必要です。
さらに便利に!おすすめのブラウザ翻訳拡張機能
標準機能だけでは物足りない、もっと高精度な翻訳がしたいという場合には、拡張機能の追加がおすすめです。ここでは、特に人気の高い2つの拡張機能を紹介します。
高精度な翻訳が魅力の「DeepL翻訳」
DeepLは、非常に自然で精度の高い翻訳を提供することで知られるサービスです。その拡張機能を追加すると、Webページ上のテキストを選択するだけで、すぐにDeepLによる高品質な翻訳結果を確認できます。
ページ全体の翻訳にも対応しており、より正確な内容を理解したい場合に非常に役立ちます。
多機能で便利な「Google翻訳」拡張機能
Google翻訳の拡張機能は、標準機能よりもさらに多機能です。ページ全体の翻訳はもちろん、テキストを選択してアイコンをクリックするだけで、ポップアップで翻訳結果を表示できます。
また、単語やフレーズの意味をすぐに調べたい時にも便利で、情報収集の効率を大幅に向上させてくれます。
ブラウザ翻訳を使う際の注意点
手軽で便利なブラウザ翻訳ですが、利用する際にはいくつか知っておくべき注意点があります。
安全かつ効果的に活用するために、以下のポイントを理解しておきましょう。
翻訳精度には限界がある
機械翻訳の技術は年々向上していますが、完璧ではありません。
特に専門用語が多い技術文書や、微妙なニュアンスを含む文学的な表現などは、誤訳されたり不自然な日本語になったりすることがあります。翻訳結果はあくまで参考程度と捉え、重要な情報については原文も確認することが大切です。
画像内の文字は翻訳できない
ブラウザの翻訳機能が対象とするのは、Webページ上のテキストデータのみです。そのため、バナー画像やグラフ、インフォグラフィックなどに含まれている文字は翻訳されません。
これらの情報を翻訳したい場合は、OCR(光学的文字認識)機能を持つ別のツールを利用する必要があります。
機密情報の取り扱いには注意が必要
多くのブラウザ翻訳機能(特にクラウドベースのサービス)では、翻訳対象のテキストが外部のサーバーに送信されます。そのため、個人情報や社外秘の機密情報などが含まれるページを安易に翻訳すると、情報漏洩のリスクにつながる可能性があります。
業務で利用する際は、自社のセキュリティポリシーを確認し、安全性が確保されたツールを選択することが重要です。
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まとめ:目的に合わせて最適なブラウザ翻訳を選ぼう
ブラウザ翻訳は、海外の情報を手軽に収集するための強力なツールです。日常的なニュースやブログの閲覧であれば、各ブラウザの標準機能で十分な場合が多いでしょう。
一方で、より高い翻訳精度が求められる場合や、部分翻訳などの追加機能を使いたい場合は、DeepLやGoogle翻訳の拡張機能の導入を検討するのがおすすめです。
それぞれのツールの特徴と注意点を理解し、ご自身の目的に合わせて最適な翻訳環境を整え、言語の壁を越えて快適な情報収集を実現してください。


