本ページでは、WEB-Transer@Enterprise/@クラウドに収録されている「PDFダイレクトファイル翻訳」についてのよくあるご質問を掲載しております。

※弊社のパソコン用翻訳ソフト(PC-Transer/翻訳ピカイチなど)をご利用の方や、本ページよりも詳細な情報が必要な方はサポートブログの記事も合わせてご覧ください。
(CROSS OCRやキャプチャ翻訳などを使用した対策案をご紹介しております。)

サポートブログ:(Win) PDFダイレクト翻訳 できない場合の注意点

元の文字の上に翻訳された文字が重なっている

透明テキストPDFの翻訳例。原文(画像)の上に訳文(テキスト)が重なっています

透明テキストPDFの翻訳例。原文(画像)の上に訳文(テキスト)が重なっています

透明テキストPDFファイル(透明PDF)を翻訳した際に発生します。
透明テキストとは、スキャナが画像を読み取ると同時に文字認識した字を「透明な文として」元の原稿(画像)の上に被せたものです。

透明テキストPDFファイルを翻訳すると、元の透明文字は翻訳後に黒い文字の訳文で置き換えられ、非常に読みにくいファイルが出来上がってしまいます。

透明テキストPDFをダイレクト翻訳すると、原文の画像の上に訳文が重なって出力されてしまいます

透明テキストPDFをダイレクト翻訳すると、原文の画像の上に訳文が重なって出力されてしまいます

PDFファイルの透明テキストをコピーできる場合は、Microsoft Wordに貼り付けて「Officeアドイン翻訳」で翻訳することができます。

ほとんど訳されず、元の文の単語が繋がった文字列になっている

ほとんど翻訳できていません

ほとんど翻訳できていません

Adobe Acrobat以外のPDF作成ソフトで作られたファイルや、海外のフォントが埋め込まれたファイルの場合、文中のスペースを認識できないことがあります。
スペースを欠いた長大な文字列は文としての解析ができないため、この部分は翻訳されず単に長い文字列として出力され、細切れになっている一部の場所だけが翻訳されたファイルが作成されます。

V5.3ではPDF設定にある「単語間の区切りを検出する」を有効にすると正しく文を認識し翻訳できるようになります。
それ以前のバージョンでは対応策がありませんが、Microsoft Word(2013以降)をお持ちの場合は、PDFファイルをWordで開くことで「Officeアドイン翻訳」にて翻訳することができます。

翻訳後のファイルで「このページにはエラーがあります」メッセージが表示される

このページにはエラーがあります。 Acrobatはページを正しく表示できない場合があります。

翻訳の処理は問題なく完了しても、翻訳後のファイルを開くと上記のエラーが出現する場合があります。Adobe標準でないPDF作成ソフトで作成されたファイルや、複雑なレイアウトを保持したファイルで発生しがちです。

Adobe Acrobat(製品版)をお持ちの場合は「再出力(印刷)」や「Wordファイルとして保存」を行うことで翻訳可能になる場合があります。

また、Microsoft Word(2013以降)をお持ちの場合は、PDFファイルをWordで開くことで「Officeアドイン翻訳」にて翻訳することができます。

メッセージ「 編集保護されたファイルは開けません」

ダイレクトファイル翻訳:編集保護されたファイルは開けません。

ファイルを開く際にパスワードを要求されるPDFファイルや、ファイルは開けるが編集や出力のロックがかかっているPDFファイルは翻訳できません。
(V5.3以降では、パスワード入力に対応しております。)

メッセージ「テキストの格納に失敗しました」

ダイレクトファイル翻訳:テキストの格納に失敗しました。

複雑なレイアウトを使用して作成されたファイルや、Adobe Acrobat以外のPDF作成ソフトで作られたファイルは、書類の構造やフォントの種類を解析できず、エラーとなる場合があります。

Microsoft Word(2013以降)をお持ちの場合は、PDFファイルをWordで開くことで「Officeアドイン翻訳」にて翻訳することができます。

メッセージ「翻訳対象の文字列がありません」

ダイレクトファイル翻訳:翻訳対象の文字列がありません。

文字部分が画像として保存されている(原稿をスキャナで取り込んだだけの)PDFファイルや、テキストとして認識できない図だけで構成されたPDFファイルで発生するエラーです。

また、セキュリティで保護されたPDFファイルでも同様のメッセージが表示される場合があります。

このようなPDFファイルは一見すると文書のように見えますが、中身は単なる画像ファイルのため翻訳できません。

PDFダイレクトファイル翻訳の制限事項について

PDFダイレクトファイル翻訳は、原文のPDFファイルからテキストを抽出し、翻訳結果のPDFファイルを作成します。翻訳結果ではフォントの種類、サイズ、レイアウトなどを原文と同様に配置します。
ただし、PDFファイルが作成された環境やPDFの状態によっては、翻訳できなかったり、翻訳結果のレイアウトが保てない場合があります。

■ 以下の場合は翻訳できないことがあります。

  • セキュリティ保護(ファイル変更禁止、コピー禁止など)機能が使われているPDFファイル
  • 文字部分が画像化されている(スキャナで取り込まれた)PDFファイル
  • しおり機能が使われているPDFファイル
  • フォームが使われているPDFファイル
  • Adobe Acrobat5.0以前の環境でFlate(Zip)以外の圧縮方法(LZWなど)で作成されたPDFファイル
  • Windows以外のOSで生成されたPDFファイル

■ 以下の場合はレイアウトが保てないことがあります。

  • 複雑なレイアウトで構成されているPDFファイル(DTPソフトなどから作成されたPDFファイル)
  • 表が多用されているPDFファイル

■ 文字が画像データであるPDFファイルは翻訳できません。

■ 透明テキストデータであるPDFファイルは、画像の上にテキスト文が表示されます。