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翻訳しやすい文章の作り方

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日英翻訳: 日本文の前編集

ここでは、日→英翻訳に欠かせない「前編集」のルールについて説明します。

前編集を行う

ここでは、前編集の基本ルールについて解説します。

平叙文の編集

最初に、平叙文の前編集ルールを学びましょう。平叙文は、疑問や仮定ではなく、断定や推量を表す文章です。つまり、通常いちばんよく使用されている文章です。

文を短くする

「文を短くする」ことは、コンピュータで翻訳するときの重要なポイントです。一般的に、日本文は長くなりがちで、一文に複数の内容を含んでいます。この場合、主語や目的語が省略されたり、係り受けがはっきりしていないことが多く、翻訳しても意味の通じない翻訳結果が表示されてしまうことがあります。
どの長さにすればよいのかという絶対的な基準はありませんが、なるべく1つの文で1つの内容を説明するようにしてください。長い文は、要素ごとに分けて翻訳してください。
では、次のポイントに沿って、文を短くしてみてください。

【ポイント】
  • 文章全体の意味を把握する → (1)
  • 意味の切れ目ごとに文を区切る (一般的に動詞の切れ目で区切る) → (2)
  • 区切った、個々の文の構文を整える(主語などの省略がないかを確かめる) → (3)
  • 全体の文の流れを作る (接続詞などを加え、文章の論理的な流れを明確にする) → (4)

例題

【原文】
翻訳文 干ばつと冷害が交互に発生し、農家は甚大な被害を受けており、政府の早急な対策が必要である。
翻訳結果 A drought and a damage from cold weather occur in turn, and a farmhouse receives the serious damage, and immediate countermeasures of government is necessary.
【前編集】
翻訳文 干ばつと冷害が交互に発生したため、農家は甚大な被害を受けている。
そのため、彼らに対する政府の早急な対策が必要である。

1: ポイント(4) 「論理的な流れを明確にする」
2: ポイント(2) 「動詞の区切りで文を区切る」
3: ポイント(4) 「接続詞を補い、文の流れをスムーズにする」
4: ポイント(3) 「必要な語句を補い、区切った文の構文を整える」

翻訳結果 Because a drought and a damage from cold weather occurred in turn, a farmhouse receives the serious damage.
Therefore immediate countermeasures of government for them are necessary.

実践問題

翻訳文 (1) 表示されている記号を入力し、しばらくすると、次の指示が表示されるので、その指示に従って操作を行ってください。
(2) 以前の業務システムと比べて開発期間が半分になる上、価格も半額になると予測している。
前編集済み日本文(標準)
翻訳文 (1) 表示されている記号を入力してください。次の指示に従って、操作してください。
(2) 以前の業務システムと比べて開発期間が半分になる。加えて、価格も半額になると我々は予測している。
翻訳結果
(参考)
(1) Please input an indicated sign. According to the next indication, please operate it.
(2) Development period becomes half compared with the former business system. In addition we predict that a price becomes half price, too.

不要な言い回しを取り除く

日本語には、断定的な言いかたを避けるための、独特な言い回しが存在します。たとえば、「~というようなこと」といった表現です。これらの言い回しによって、断定を避けた、日本語特有の柔らかい表現が生まれます。
これらの言い回しは、あまり言葉を和らげるということを意識せずに、日常的に使われています。ただし、翻訳しようとすると、これらの言い回しが翻訳のじゃまになり、翻訳結果の質を下げる原因になります。できるだけ、このような意味を持たない言い回しを取り除き、ムダのない表現にしてください。

【ポイント】
  • など*
  • するところの
  • ということ、というようなこと、というかたちに
  • ~するものである*、ものがある
  • ~つもり
  • ~したいと思う(→「~したい」にする)

例題1

【原文】
翻訳文 彼の説明は分かりにくいものがある。
翻訳結果 As for his explanation, there is an illegible thing.
【前編集】「ものがある」を取り除く
翻訳文 彼の説明は分かりにくい
翻訳結果 His explanation is incomprehensible.

例題2

【原文】
翻訳文 私は物価上昇を防ぐ現実的な対策を考えていくつもりです。
翻訳結果 I will intend to think about realistic countermeasures to prevent prices rise.
【前編集】つもり」を取り除く
翻訳文 私は物価上昇を防ぐ現実的な対策を考えていきます。
翻訳結果 I will think about realistic countermeasures to prevent prices rise.

実践問題

翻訳文 (1) 私はまず平和について語りたいと思う。
(2) 彼の政策には賛成しがたいものがある。
(3) このセミナーを受講するには、少なくとも水力発電の原理ということを知っていなければならない。
(4) 最終的に彼女は彼の紹介により、そのマンションに入居したかたちになった。
(5) コンピュータウィルスの被害が会社の利益を食いつぶしているといえる。
(6) 武力による支配が真の平和をもたらすことはない。
前編集済み日本文(標準)
翻訳文 (1) 私はまず平和について語りたい。
(2) 彼の政策には賛成しがたい。
(3) このセミナーを受講するには、少なくとも水力発電の原理を知っていなければならない。
(4) 最終的に彼女は彼の紹介により、そのマンションに入居した。
(5) コンピュータウィルスの被害が会社の利益を食いつぶしている。
(6) 武力による支配は真の平和をもたらさない。
翻訳結果
(参考)
(1) First I want to tell it about peace.
(2) It is hard to agree to his policy.
(3) You must know a principle of hydraulic power generation at least to attend this seminar.
(4) She moved into the condominium by his introduction finally.
(5) The damage of computer Virus runs through profit of a company.
(6) Rule by military power does not bring true peace.

あいまいな表現を避ける: 限定的な動詞を使用する

前後の文章によってさまざまな意味に変化する言葉は、より限定的な表現に変えます。 たとえば、「~になる」という表現だけでも、次のような多くの意味を持ちます。

  • 先生になる
  • 休暇になる(→「休暇が始まる」の意味)
  • 預金が500万円になる(→「預金が500万円に達した」の意味)
  • 信号が赤になる(→「信号が赤に変わる」の意味)

このような表現がある場合は、分脈から意味をくみ取り、より明確な表現に書き換えてください。

【ポイント】
  • 「~になる」、「~をする」、「~を行う」などの多義的用語を限定的な意味を持つ動詞に変える

例題1

【原文】
翻訳文 彼は数学の試験勉強をする。
翻訳結果 He does examination study of mathematics.
【前編集】「勉強をする」を「勉強する」に変える
翻訳文 彼は数学の試験のために勉強する。
翻訳結果 He studies for an examination of mathematics.

例題2

【原文】
翻訳文 遊園地は屋上になります。
翻訳結果 An amusement park becomes the roof.
【前編集】「なる」を「ある」に変える
翻訳文 遊園地は屋上にあります。
翻訳結果 There is an amusement park on the roof.

実践問題

翻訳文 (1) 帰りは電車です。
(2) このランプが赤になったとき、左のボタンを押してください。
(3) 古い靴を新しい靴にする。
(4) 育ちは東京です。
前編集済み日本文(標準)
翻訳文 (1) 私は電車で帰ります。
(2) このランプが赤に変わったとき、左のボタンを押してください。
(3) 古い靴を新しい靴に変える。
(4) 東京で育ちました。
翻訳結果
(参考)
(1) I come back by a train.
(2) When this lamp turned into red, push the left button.
(3) I change old shoes with new shoes.
(4) I was brought up in Tokyo.

あいまいな表現を避ける: 助詞を変える

助詞も、動詞と同様に明確な意味を持つ表現に変えます。
たとえば、「東京の人」という表現では、次のような意味が考えられます。

  • 東京で生まれた
  • 東京に住んでいる
  • 東京から来た

これらの中のどの意味かを理解することは不可能です。前後の分脈から読み取るしかありません。このまま英語に翻訳すると、やはりあいまいな表現になってしまいます。
また、主格を表さない助詞「は」は、文章から意味を読み取り、「を」(目的格になる場合は「は」のままで翻訳可)または「の」、「に」などの助詞に変えてください。

  • 兎は目が赤い。 → 兎の目は赤い。(前編集が必要)
  • 4月は運動会があった。 → 4月に運動会があった。(前編集が必要)
  • 飲酒は避けてください。(前編集が不要)
【ポイント】
  • 「の」の多用を避ける
  • 主格を表さない「は」は、適切な助詞に変える
  • より限定的な助詞を使用する
    次の助詞の中には正確に翻訳できるものもありますが、なるべく適切な助詞に変更してください。
  • 目的格になる助詞「は」
    この製品は製造管理部が検査する → 製造管理部がこの製品を検査する
  • 場所を表す「は」
    東京は多くの企業が集まっている → 東京には多くの企業が集まっている
  • 時期を表す「は」
    この季節は花が咲き乱れる → この季節には花が咲き乱れる
  • 主格を表す「の」
    彼の転職した後、その会社の業績は一時的に落ち込んだ → 彼が転職した後、その会社の業績は一時的に落ち込んだ

例題

【原文】
翻訳文 兎は目が赤い。
翻訳結果 As for the rabbit, an eye is red.
【前編集】助詞を変え
翻訳文 兎の目は赤い。
翻訳結果 An eye of a rabbit is red.

実践問題

翻訳文 (1) ご契約の人にはワイングラスを差し上げます。
(2) 寒い季節は温泉が恋しい。
前編集済み日本文(標準)
翻訳文 (1) ご契約した方にはワイングラスを差し上げます。
(2) 寒い季節には温泉が恋しい。
翻訳結果
(参考)
(1) We give a wineglass for contracted person.
(2) We yearn for a hot spring in a cold season.

係り受けを明確にする

「係り受けを明確にする」とは、ある語句がどの語句と関連しているかをはっきり示すことです。
副詞がどの動詞にかかるのかをはっきりさせるとか、特に、「と」、「や」、「の」でつながった文は、どの語句とどの語句が関連しているかを判断するのが難しくなっています。人間では、容易に判断できる文でも、コンピュータでは係り受けを間違ってしまうケースも少なくありません。
たとえば、次の文をそのまま日→英で翻訳すると、このような翻訳結果になってしまいます。

原文 遺跡とイギリスで発見されたこれらの書物が古代文化の存在を立証している。
翻訳結果 These books discovered in remains and the United Kingdom prove existence of the ancient times culture.

この翻訳結果から「"遺跡で発見されたこれらの書物"と"イギリス"が~」と翻訳されていることがわかります。「これらの書物」は「イギリス」で発見されたのであって、「遺跡」ではありません。きちんとした翻訳結果を出力するには、「これらの書物」にかかる語句を明確にしなければなりません。[翻訳]-[フレーズ指定]を選択して「イギリスで発見されたこれらの書物」を指定し、それから全体を翻訳してみてください。

名詞句として翻訳された場合:
イギリスで発見されたこれらの書物
  → these books discovered in the United Kingdom

翻訳結果 Remains and these books discovered in the United Kingdom prove existance of the ancient times culture.

また、副詞の場合も、どの動詞にかかるのかを明確にする必要があります。例題2を参照してください。

【ポイント】
  • 「と」「や」「の」でつながった語句は、フレーズ種別で係り受けを明確にする
  • 副詞は、かかる動詞の直近に置く

例題1

【原文】
翻訳文 赤い服を着た女性と警察官がパトカーに乗った。
翻訳結果 A woman and a policeman dressed in red got into a police car.
【前編集】「赤い服を着た女性」を「フレーズ指定」で指定する
翻訳文 赤い服を着た女性と警察官がパトカーに乗った。
翻訳結果 A woman dressed in red and a policeman got into a police car.

例題2

【原文】
翻訳文 昨日配送された荷物が消失した。
翻訳結果 The load which was delivered yesterday disappeared.
【前編集】「昨日」の後ろに「、」を入れる / 「昨日」を「消失」のそばに置く
翻訳文 昨日、配送された荷物が消失した。 / 配送された荷物が昨日消失した。
翻訳結果 A delivered load disappeared yesterday.

実践問題

翻訳文 (1) 具体的な指導者のアドバイス
(2) 彼女は真珠のネクタイピンとネクタイを彼へのプレゼントに選んだ。
前編集済み日本文(標準)
翻訳文 (1) 指導者の具体的なアドバイス
(2) 彼女は真珠のネクタイピンとネクタイを彼へのプレゼントに選んだ。
  (「真珠のネクタイピン」をフレーズ指定)
翻訳結果
(参考)
(1) A concrete advise of a leader
(2) She selected a tiepin of a pearl and a tie as a present to him.

複合名詞を処理する

複合名詞とは、名詞と名詞が連続してつながった名詞句のことです。日本語は、漢字というそれ自身に意味を持った言葉から構成されているので、名詞の羅列でも十分に意味をくみ取ることができます。しかし、それらを英語に翻訳すると、単なる単語の羅列になってしまい、構文的に不完全な意味の通じない文章として出力されてしまいます。

原文 プルトニウム連続焼却炉運転開始
翻訳結果 Plutonium continuation incinerator driving start

また、複合名詞の中に登録されていない名詞(最初の名詞以外)があった場合、その複合名詞すべてが未知語になり、日本文のまま出力されてしまいます。このようなときは、各名詞間をスペースで区切ると、登録語は翻訳されるようになります。このスペースは、名詞の区切り間違いも修正できます。たとえば、「東京都」を「ヒガシ京都」として訳したい場合、「東 京都」と入力すると、正しく翻訳されます。
複合名詞の場合は、次のポイントを参考にして書き換えてください。

【ポイント】
  • 適切な助詞を補う
  • 名詞自体を形容詞や動詞に変える
  • 未知語の名詞がある場合は、スペースで名詞を区切る
  • 名詞の区切り間違いがある場合は、スペースで名詞を区切る

例題1

【原文】
翻訳文 アメリカでは銃規制緩和容認に対して市民が立ち上がった。
翻訳結果 A citizen rose up against gun deregulation approval in America.
【前編集】助詞「の」および「に対する」を補う
翻訳文 アメリカでは銃の規制緩和に対する容認に対して市民が立ち上がった。
翻訳結果 A citizen rose up against approval for deregulation of a gun in America.

例題2

【原文】
翻訳文 彼は若手演奏家のホープだ。
翻訳結果 He is a hope of young person musician.
【前編集】名詞「若手」を形容詞「若い」に変える
翻訳文 彼は若い演奏家のホープだ。
翻訳結果 He is a hope of young musician.

実践問題

翻訳文 (1) 本年度最終募集
(2) 小型携帯ファックス発売開始
前編集済み日本文(標準)
翻訳文 (1) 本年における最終募集
(2) 携帯できる小型ファックスを発売します。
翻訳結果
(参考)
(1) The last recruitment in this year
(2) We sell the small facsimile which can be carried with.

省略語を補う

日本文には主語、目的語、述語などの省略が多く見られます。これに比べ、英語にはほとんど省略がなく、構文的にもしっかりしています。正しく翻訳させるためには、省略された主語や述語を見つけ、補うことが必要です。
省略語を補うことによって、多少日本文としてはくどい表現になるかもしれません。しかし、重要なことは、読みやすい日本文を書くことではなく、よい英文を作り出すことです。
主語や目的語が省略されている場合は、[翻訳]-[翻訳設定]にある翻訳に関する設定、または[翻訳]-[オプション翻訳]で自動的に補うことができます。しかし、動詞などの述語は補うことができないので、忘れずに書き加えてください。なお、重文の場合は、最初の文の主語が自動的に後の文の主語と見なされます。

【メモ】
重文とは対等の関係を持つ単文が複数結び付いた文章、単文とは主語と述語が互いにひとつずつで構成されている文章です。

【ポイント】
  • 省略されている主語や述語を補う

例題1

【原文】
翻訳文 昨年流行したが、今年は名前さえ聞かない。
翻訳結果 It went around last year, but does not hear even a name this year.
【前編集】それぞれの文章に「主語」を補う
翻訳文 この製品は昨年流行したが、今年は私たちは名前さえ聞かない。
翻訳結果 This product went around last year, but does not hear even a name this year.

例題2

【原文】
翻訳文 食品は食料品店で、洋服はデパートで買いました。
翻訳結果 Food was a grocery store and bought the suit in a department store.
【前編集】「主語」と「動詞」を補う
翻訳文 私は食品を食料品店で購入し、洋服をデパートで買いました。
翻訳結果 I purchased food in a grocery store and bought a suit in a department store.

実践問題

翻訳文 (1) その社長は会社を設立して以来、上場させることを考えている。
(2) 猫は魚を、犬は肉を食べる。
(3) 疲れた時にはこの栄養剤を薦めます。
(4) 犯人は無線を通じて警察の行き先を聞いたので、パトカーが着く前に逃げ、捕まえることができなかった。
(5) ここで辞書を選択、参照できます。
前編集済み日本文(標準)
翻訳文 (1) その社長は会社を設立して以来、それを上場させることを考えている。
(2) 猫は魚を食べ、犬は肉を食べる。
(3) あなたが疲れた時には、私はこの栄養剤をあなたに薦めます。
(4) 犯人は無線を通じて警察の行き先を聞いたので、パトカーが着く前に彼は逃げ、警察は彼を捕まえることができなかった。
(5) ここで辞書を選択したり、辞書を参照できます。
翻訳結果
(参考)
(1) The president thinks that he lets it list on the Stock Exchange since he established a company.
(2) A cat eats a fish, and a dog eats meat.
(3) When you were tired, I recommend this nourishment medicine to you.
(4) Because the criminal heard destination of the police through radio, he escaped before a police car arrived, and the police were not able to catch him.
(5) You select a dictionary here and can refer to a dictionary.

文章の関係・順序を明確にする

一文の中に主述部の対応が複数ある場合、それぞれの主述部は互いに次のような関係にあります。

  • 並列関係: これは椅子で、あれはテーブルです。
  • 順序: 私は泳ぎ、朝食を食べます。
  • 同時進行: 彼女は通訳し、コンピュータを操作しなければならない。
  • 原因・手段と結果: 彼は怪我して、働けない。

これらの文章を翻訳すると、前後の文章が「and」でつながれます。「and」でも意味としてはおかしくありませんが、それぞれの文章の関係がハッキリしません。これらの文章が前後の関係がわかる語句でつながれていれば、よりわかりやすい英文に翻訳されます。
上記の文章を次のように前編集すると、前後の意味が明確な英文として翻訳されます(並列関係の文章は、前編集する必要はありません)。

  • 私は泳ぎ、朝食を食べます。
      → 私は泳いだ後、朝食を食べます。
        I eat breakfast after having swum.
  • 彼女は通訳し、コンピュータを操作しなければならない。
      → 彼女は通訳しながら、コンピュータを操作しなければならない。
        She must operate a computer while interpreting us.
  • 彼は怪我して、働けない。
      → 彼は怪我しているので、彼は働けない。
        Because he is hurt, he cannot work.
【ポイント】
  • 主述部が複数ある文章では、前後の文章の関係がわかるように表現する

例題1

【原文】
翻訳文 景気が悪く、学生にとって就職は困難だ。
翻訳結果 Business is bad, and finding employment is difficult for a student.
【前編集】「理由」がわかるようにする
翻訳文 景気が悪いので、学生にとって就職は困難だ。
翻訳結果 Because business is bad, finding employment is difficult for a student.

例題2

【原文】
翻訳文 彼は家に帰り、再び外出した。
翻訳結果 He went home, and went out again.
【前編集】「順序」がわかるようにする
翻訳文 彼は家に帰った後、再び外出した。
翻訳結果 He went out again after having gone home.

実践問題

翻訳文 (1) 資金が不足し、私は事業計画を縮小しなければならなかった。
(2) 彼はホテルで本を読み、私は市内で買い物を楽しんだ。
(3) 彼は貧しく、自分の服を買えない。
前編集済み日本文(標準)
翻訳文 (1) 資金が不足したため、私は事業計画を縮小しなければならなかった。
(2) 彼がホテルで本を読んでいる間に、私は市内で買い物を楽しんだ。
(3) 彼は貧しいので、彼は自分の服を買えない。
翻訳結果
(参考)
(1) Because a fund was short, I had to reduce enterprise plan.
(2) While he read a book in a hotel, I enjoyed shopping in the city.
(3) Because he is poor, he cannot buy clothes of oneself.

英語にない表現は表現方法を変える

日本語にはあるが、英語にはない言葉があります。たとえば、「根回し」という言葉です。この言葉に対応する単語が英語にはありません。このような言葉は、文章で説明するなどして、違う表現に変える必要があります。
また、日本語は非常に融通性のある自由な言語なため、名詞に「的」、「化」などの接尾語を付けるだけで、簡単に形容詞や動詞に変身してしまいます。しかし、この「的」、「化」などが曲者です。これらの言葉は日本語の形容詞や動詞としては意味が通じますが、英語にそれに対応する形容詞や動詞が存在するとは限りません。もちろん、「科学的」や「高齢化」など基本的な用語は翻訳できますが、比較的新しい用語や、もともと日本語にない用語は辞書に登録されていないので、うまく翻訳されません。「的」や「化」が付く言葉(新しい用語の場合)のときは、辞書に登録するか、表現を変えてください。
また、「~いる」という表現(例: 私は夫がいる)は、「必要」という意味(例: 私はハサミがいる)で使用する以外は、違う表現に変える必要があります。

【ポイント】
  • もともと英語にない言葉は、表現を変える
  • 「的」、「化」、「面」などが付く新しい用語は、辞書に登録するか、表現を変える
  • 「必要」という意味以外は、「~いる」は違う動詞に変える

例題1

【原文】
翻訳文 マニュアルの内製化によって外注費が減った。
翻訳結果 Outside order costs decreased by 製化 among manual.
【前編集】「内製化」を違う表現にする
翻訳文 マニュアルが社内で製作されるようになったので、外注費が減った。
翻訳結果 Because a manual became produce in an office, outside order costs decreased.

例題2

【原文】
翻訳文 野菜の出血大サービス
翻訳結果 Bleeding size service of vegetables
【前編集】「出血大サービス」を違う表現にする
翻訳文 野菜の大安売り
翻訳結果 A bargain sale of vegetables

実践問題

翻訳文 (1) 会社側は、最良のアイデアを製品化するつもりだ。
(2) 多くのプロ野球選手は球団との話し合いの中で条件面で合意しなかった。
(3) その人は50がらみの男だった。
(4) 私はロンドンにペンフレンドがいる。
前編集済み日本文(標準)
翻訳文 (1) 会社側は、最良のアイデアを基に新製品を作るつもりだ。
(2) 多くのプロ野球選手は球団からの条件に合意しなかった。
(3) その人は50才位の男だった。
(4) 私はロンドンにペンフレンドを持っている。
翻訳結果
(参考)
(1) The company side intends to make a new product on the basis of the best idea.
(2) A lot of professional baseball players did not agree a condition from a baseball team.
(3) The person was a man of around 50-year-old.
(4) I have a pen pal in London.

タイトルを編集する

アイキャッチとして使用される見出しには、構文的に不完全なものが多くあります。たとえば、「中東和平への交渉が再開」、「水俣病、国・県に過失」といった文章です。このような文章は、タイトルとしてわかりやすいように名詞句の表現にするか、助詞などを補い、構文を完成させてください。

【ポイント】
  • 名詞句にする
  • 副詞句にする
  • 完全な構文にする

例題1

【原文】
翻訳文 D社が新技術開発
翻訳結果 D company is new technology development
【前編集】助詞を補う
翻訳文 D社が新技術を開発した。
翻訳結果 D company developed new technology.

例題2

【原文】
翻訳文 プリンタを選択する
翻訳結果 You select a printer
【前編集】副詞句にする / 名詞句にする
翻訳文 プリンタを選択するには / プリンタの選択
翻訳結果 To select a printer / A selection of a printer

実践問題

翻訳文 (1) 作成したデータをプリントする。
(2) NICを挿入したら
(3) 日本風中華そば料理法
前編集済み日本文(標準)
翻訳文 (1) 作成したデータをプリントするには
(2) NICを挿入してから
(3) 日本風に料理された中華そばの料理法
翻訳結果
(参考)
(1) To print made data
(2) After inserting NIC
(4) A recipe of Chinese noodle in Japanese style

疑問文の編集

「YES」、「NO」で答えられる疑問文は翻訳できますが、「誰が」、「どこで」、「何を」などの疑問詞の付く疑問文は的確に翻訳できない場合があります。
重文の場合は最後の文章のみが疑問文の対象になるので、単文にした方が良い結果を得ることができます。また、平叙文の場合と同様に、疑問文も文章を編集する必要があります。

単文と重文

単文とは主語と述語が互いに1つずつで構成されている文章です。重文とは対等の関係を持つ単文が複数結び付いた文章です。

(例)  彼は若かったので、父の意見に従った。
(参考) 複文: 1文章の中に主語と述部の対応が繰り返し見られる文章
(例)  日本で製造された製品が香港へ輸出された。

【ポイント】
  • 重文の場合は、単文にする
  • 平叙文のルールに則って、前編集をする

例題

【原文】
翻訳文 あなたは海へ行って、泳ぎましたか。
翻訳結果 You went to the sea and did swim?
【前編集1】
翻訳文 あなたは海で泳ぎましたか。
翻訳結果 Did you swim in the sea?
【前編集2】
翻訳文 あなたは海へ行きましたか。
あなたは泳ぎましたか。
翻訳結果 Did you go to the sea?
Did you swim?

仮定文の編集

「If」で始まる仮定文を作成したい場合は、日本文を次の構文にすれば翻訳できます。ただし、時制の一致はできません。また、仮定文の場合も、平叙文の場合と同様に文章を正確な表現に変える必要があります。

【ポイント】
  • 仮定文の場合は、次の構文にする(「もし」は必ずしも必要ではない)
  • 「もし」+「~なら」 / 「もし」+「~ば」 / 「もし」+「~しても」
  • 平叙文のルールに則って、前編集をする

例題

【原文】
翻訳文 政府が減税すると、経済は回復する。
翻訳結果 When government reduces taxes, the economy recovers.
【前編集】「もし」+「~なら」にする
翻訳文 もし政府が減税するなら、経済は回復する。
翻訳結果 If government reduces taxes, the economy recovers.

実践問題

翻訳文 (1) このキーを押せば、次の画面が表示されます。
(2) あなたが渡米しなかったら、この契約は破棄されるだろう。
前編集済み日本文(標準)
翻訳文 (1) もしあなたがこのキーを押せば、次の画面が表示されます。
(2) あなたが渡米しなければ、この契約は破棄されるだろう。
翻訳結果
(参考)
(1) If you push this key, the next screen is indicated.
(2) If you do not go to America, this contract will be cancelled.

命令文の編集

単文の場合、「~してください」、「~しなさい」、「~しろ」の否定形も含めて、いずれの表現でも翻訳できます。また、「~して」という連用形でも命令形として翻訳されます。
重文の場合は、平叙文の場合と同様に主語を補うなどの前編集を行ってください。 [翻訳]-[翻訳設定]にある翻訳に関する設定で「主語を省略する」を設定している場合は、命令文のように動詞を文頭にして翻訳されます。 また、命令文の場合、命令文の対象になるのはほとんどが「you」です。「主語を省略する」にしない場合は、「主語を補う」で「you」を補うようにしてください。

【ポイント】
  • 呼びかけ(君、皆様、諸君など)は別の行にする
  • 平叙文のルールに則って、前編集をする

例文

【原文】
翻訳文 本を書棚から取った時は、元の場所に戻しなさい。
翻訳結果 Return it to the original place when [subj]* removed a book from a bookshelf.
*[subj] はシステムが自動的に補っている主語を表す。
【前編集】「主語」を補う
翻訳文 あなたが本を書棚から取った時は、元の場所に戻しなさい。
翻訳結果 When you removed a book from a bookshelf, return it to the original place.

実践問題

翻訳文 (1) 新しい入院患者が来るので、病室を用意しなさい。
(2) バイクに乗る時は、ヘルメットを被りなさい。
前編集済み日本文(標準)
翻訳文 (1) 新しい入院患者が来るので、彼のために病室を用意しなさい。
(2) あなたがバイクに乗る時は、ヘルメットを被りなさい。
翻訳結果
(参考)
(1) Because a new patient comes, prepare a sickroom for him.
(2) When you ride a motorcycle, put a helmet.

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